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挨拶と気遣い

朝起きた時、出退社した時、ご飯を食べる時、乾杯する時、その他様々な場所や状況で人は挨拶をします。昔から行なっているのですが、何故人は挨拶をするのか考えてみました。第一に親からのしつけが考えられます。第二に学校や会社などでそういう慣習を覚えて行きます。では、挨拶の源はどこから来たのかと突き詰めると、「心配を解消したいという欲求」なのではないかと思うんです。人類が言葉を使うようになり、集団生活をするようになった時、人は様々な他人と接しなくてはならなくなったのです。ですからいろんなルールを考えたと思うのですが、その中でも頻繁に起こる事に上手に対応する術を身につけたと思うのです。頻繁に起こる事とは、出会いと別れです。朝起きた時家族と会うのも出会いであり、「行ってきます」と会社に出かけるのも別れです。それらの出来事がスムーズに行えないと、集団生活は成り立たなくなるのだと思います。具体的にいうと、旅行で会社を1週間休む事になったとします。休暇の前日、退社する前に普段より挨拶を念入りにします。何故でしょう?「同僚や上司に対して悪く思われていないか?」、「旅行から帰ってきて、仕事は大丈夫か?」など様々な不安が出てきます。そこでみんなから「気をつけて行ってきて」、「仕事は気にしないで」など言われるとほっとするのです。又、旅行から帰ってきて出社する時は「おはようございます!」と普段より元気に挨拶するはずです。みんなから明るい返事が返ってくると、ほっとするのです。夫婦喧嘩をして翌朝に挨拶のやり取りが出来るとほっとするのです。人に何かをした時に「ありがとう」と言われると「喜んでくれたんだ」と思える事ができ、ほっとするのです。ですから、挨拶をされた時は挨拶を返すのが気遣いなのです。「どういたしまして」と。
逆にいうと、自分に利害関係の無い人には全部ではないですが挨拶をしない場合が多いと感じます。マンションなどに住んでいる場合、自分と同じ階に住んでいる人には挨拶をしますが、それ以外は以外と無頓着です。欧米の人は挨拶をすぐに行います。おそらく日本よりも他国籍な社会なので、よりその欲求を満たしたい表れなのだと思います。エレベータの中で知らない人と一緒になったときに会釈をされたり、「こんにちは」と言われるとほっとします。この気遣いを出来る人は立派なんだと思います。気遣いが出来る人は挨拶も上手に出来るのです。こんなコラムを書きながら、自分はどうなのと見つめなおしてみたいと思います。

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2007年08月17日 未分類 トラックバック:- コメント:1

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