野生に生きる
先日、「日本列島 いきものたちの物語」という映画をみました。この手の映画は今まで結構見ましたが、今回は日本列島を焦点にした物語です。物語といっても、実際に数人の日本人カメラマンが今まで撮影したフィルムを編集したものですから、すべて本当に日本に住んでいる野生動物の実録です。知床半島にすむヒグマの親子や下北半島に生息する日本猿の群れなどが1年を通して描かれています。東京に住んでいると全く考えもしない自然の厳しさが実感できる映画でした。と共に、日本は大自然に囲まれた列島なんだと再認識しました。映画を通して共通するテーマは「食べる」ということです。野生動物たちは、日々食べることを求めて行動しています。彼らは、食べるためには群れの仲間を攻撃しますし、イノシシなどは子供に母乳を与えるために、子供を押しのけて木の実を食べていました。彼らの目的(実際には解釈は違うと思いますが)は、「生きる」ことなんですね。人間も本能的には食べる(生きる)のを目的として仕事を行っています。日本の飲食業界も激安競争になっており、安く食べられる時代になりました。「食べる」ことが簡単になることは幸せなことです。ただ、同じ時に日本に暮らしている野生動物たちの姿を思い出しながら、いい意味でハングリー精神が衰えないようにしたいです。